神の言葉なき言葉を


   🌻ある日、表紙はボロボロ、中の用紙も薄茶に焼けて、時間の流れを感じる小冊子が、私の仕事机の上に置かれていました。誰が置いたのか不明ですが、中を開いて見ると、そこには、推定ですが1970年~80年代と思われる、旧統一教会の若い青年信徒たちが、深い祈りの中で心に語りかける、絶叫にも似た神の声を、そのままに記したものであると、書かれていました。当時、彼らが生きていた純粋な「魂」の言葉の一部を抜粋して載せました。

 

   ☘どんな小さな ひとりをも 神はみすてることはしない……

 

💛そんなに遠くに 私を追いやらないでおくれ 

 ちゃんと おまえの胸の中にいるのだよ

 他なんかにいやしない おまえの胸の部屋が 

 窮屈であっても 散らかっていても 

 そこが 私の住まいなのだ 

 きんきらきんの御殿なんて 空っぽだ 私は住みたくない

 おまえの部屋にいると 不思議に安らいでくる さあ開けておくれ

 私にとって そこが王宮なんだよ

 

💛捨てられ 踏みにじられ ばかにされた者にしか 私の姿はわからない

 神なる私が そうなのだから 切ない心をぬう者はいない

 やぶれた心から どくどく 血は流れてゆく そのしたたりを受けとめたのが

 小さな ゼラニュムの花びらだけだ 

 黄金のしずくより もっと尊く思えるよ 

 私のために流してくれた おまえの涙の 一滴は……

 

💛"生きていよ” "生きていよ” 星にたくした おまえへのメッセージ 

 小さな星ひとつにも おまえへの 熱き想いをこめて 創ったのだ

 苦境にあって 死んだとき 下を見ないで 空をあおいでごらん

 "生きていよ”という星のまたたきを 目にするだろう

 生きてゆけば それでいいのだよ 他に何も 望みはしない

 

💛私には 救うことしかできない あああ それしかできない

 おまえが どんなに悪くなっても 罪を犯しても

 ただ この熱い胸に抱きたい一念だ おまえのことを 想い想って

 気がおかしくなりそうだよ

 私の方に近い 傷ついた者の方が 傷つけた者より ずっと……

 私は 弱り果てた者 傷ついた者の味方だよ 

 強い人間は 独りでも生きていける でも 弱い人間は面倒みなければ

 こじき みなしごは みんな私の子だ さびしい 孤独な魂は 私の一部なんだよ

 

💛嘆くおまえを見るのが 辛くてならないよ 罪あるままに 

 私のもとに帰って泣くが  いい 決して 罰しない

 嘆くおまえが すでに罰したのだもの

 それ以上 私が何しよう 罪ある身で生まれなければならなかった 

 おまえに すまないのだ 咎を犯す おまえを見て 

 ただ 私が悪い と責めるばかりだ

 

💛責めたりできるものか おまえを責めたら 私は私でなくなってしまう

 それよりも わが身を責めるのだよ おまえを守り切れない

 おまえの魂を満たし切れない この私が 悪いのだ

 どんな罪も 許されるのだ

 悔恨にくれる おまえの涙は 今 救いの岸辺にたどりつく

 

💛おまえを肩車して 宇宙をかけめぐりたい 

 「いい子だ いい子だ なんていい子だ」と言って みんなに自慢するのだ

 ミカエルよ ガブリエルよ 星よ 鳥よ 見ておくれ 

 この子は すばらしいだろう 親孝行者だろう そして なんて眩しいのだろう

 

💛おまえが話し 私が語りかける 至福の時よ

 いつまでも こうしていよう 私は れいれいしい祈りはいらない

 お金も 欲しくない ただ おまえのそばにいて 

 しみじみと過ごしていたいよ なぜ この私を 高い所に 殿堂に

 一人ぽっちに追いやるのか おまえが好きなのだ

 

💛私は おまえに 基準高く あらねばならないと いったことがあるか

 私がいったことは ひとつ 私の前に変わらぬ者でありなさい

 私は おまえが 私の胸に飛び込んできた あの日のことを覚えている

 おまえの目は輝いていた 嬉しかった あの日の目をおまえが見せるとき

 私の胸が震えるのを おまえは知っているだろうか

 

 

  🌹 ♦♦♦ [悩める魂に寄せて] ♦♦♦ 後半一部抜粋

  生きるというこの限りない苦痛を

 自分の意志でもないのに 私に強制したものはだれか

 何の必要があって 自分は生まれなければならなかったのか

 

  このことを聞き出したいためにだけ 私は神を求めた

 それはあまりにも不当であり あまりにも無慈悲な刑罰のように

 私は思われたからであある

 

  生きるというこの最大の呪いと苦痛を 私に贈ったものは誰なのか

 もしそのような者がいるなら

 その者の胸ぐらをつかまえて、その不条理を詰問し

 面罵してから 私は死にたかった

 

  私は知らなかった この世に愛の喜びがあることを

 まして その喜びのために 私が創造されたということを

 どうして想像することができたろう

 

  私は自分に まことの命の親があることを知らなかった

 私は詰問するために 面罵するために 呪うために 

 神と出会ったのだが

 出会った神は 私よりも もっと悲惨であっ

 

  神は私を見て ただ泣くだけであった

 その涙のうちに 私は 告げることのできない

 神の苦しみと 神の愛とを知った

 声を限りに悶え泣いた時 神はただひとこと

 「ごめんよ」と言われた ひとことも私を責めはしなかった

 一瞬にして 私はすべてを理解した

 

  神は苦しめんがために 私を生んだのではないことを

 与えたくても 与えることのできない 貧しい神を

 慰めたくても 慰めることができず ただ歯をくいしばって

 それでもひとこと

 「私はおまえの親なのだ そのことだけは分かっておくれ」

 絶え入りそうな かすかな声でそういわれた

 

 💛人間には それを体験しない限り 絶対に分かりえない苦痛がある

 語り得ない心の秘密がある

 もし語ったら さらに収取のつかない混乱と 破壊がおこるだろうから

 神としても同じである 神にはなおさら 語り得ぬ多くの心の秘密がある

 人間への限りない愛ゆえに だから私たちは 悟らなければならない

  神の言葉なき言葉を 🌹

 

 

 ☆☆☆勝利の旗を掲げ、お父様に侍って生きていけるようにしてください☆☆☆

 私のお父様、太初にお父様は善のみ旨をもって被造万物を造られ、本性の基準として不変の姿でいらっしゃいましたが、人間がそのようなお父様の善の相対となれなかったがゆえに、お父様の理想を成し遂げて差し上げられませんでした。そのため、善の良心の基準から遠い距離に処するようになったことを知っておりますし、またそれが天と被造万物の嘆息だったことも知っております。

 お父様、私たちには、生命を捧げても、永遠の善の基準を探し出さなければならない、摂理的な運命の道が残っており、この道を最後まで行かなければならない、使命が残っておりますので、大いなるお力によって、この道を行くことができるよう、その歩みを早めさせてください。

 体を通して侵犯してくる悪の要素が、善を志向する心の道を塞いでいますので、お父様、この闘いで善を志向する私の心が、体の制裁を受けて敗北する姿にならないよう、お導きください

 ただ、心を導く善の力と、愛の力に導かれて、お父様を訪ね、不変の姿で和動することができ、分離できない永遠の実存体として、お父様の形状に似る者となり、永遠にお父様に侍って生きていけるよう、抱きかかえてくださることを、お父様、切にお願い申し上げます。

               【天聖経・真の父母様の祈祷 第一章・神様】より