2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(8)

☆☆☆ 拒否できない命令 ☆☆☆ 光復の直後、韓国の実情は言うに言えない混乱状態でした。お金があっても米を手に入れることは簡単ではありませんでした。とうとう家に米がなくなったので買っておいた米を取りに黄海道(フアンヘド)の白川(ペクチョン)に向かい…

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(7)

☆☆☆ どうか死なずに耐え忍んでほしい ☆☆☆ ひたすら祈りに精進し続けるうちに、結婚する時がきたことを直感しました。神の道を行くと決めた以上、すべての歩みは神の支配下にあります。祈りを通して時を知ればしたがわざるを得ませんでした。そこで、仲人の経…

【平和を愛する世界人として】 第二章・神の召命と艱難(6)

☆☆☆ 穏やかな心の海 ☆☆☆ 日本が始めた大東亜戦争の戦況は日増しに切迫していきました。切羽詰まった日本は、不足する軍人の穴を埋めるために、健康な二十歳以上の学生を休学させて、♦学徒兵として出征させました。そのため、私も六カ月早く卒業することにな…

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(5)

☆☆☆ 労働者の友となった苦労の王様 ☆☆☆☆ ソウルにいた時と同様、東京でも行かない所がないくらいあらゆる土地を歩き回りました。友人が日光のような景勝地を見物に行くときも、私は一人残って東京市内の至る所を歩いて回ってみました。見た目はきらきらして…

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(4)

☆☆☆ ぐつぐつと煮えたぎる火の玉のように ☆☆☆ 京城(けいじょう)商工実務学校を終え、1941年に日本に留学しました。日本をはっきりと知らなければならないという考えから出発した留学でした。汽車に乗って釜山に下っていくとき、なぜか涙があふれて、外套を…

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(3)

☆☆☆ 巨大な秘密の門を開ける鍵 ☆☆☆ 故郷で山という山は全部足を運んで登ったように、ソウルも隅々まで行かなかった所がありません。その頃、ソウル市内を電車が走っていました。電車賃は五銭でしたが、それさえもったいなくて、いつも歩いて行きました。蒸し…

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(2)

☆☆☆ 胸が痛ければ痛いほどひたむきに愛せ ☆☆☆ 私は非常に激しく混乱しました。両親にも打ち明けられず、かといって、心の中にぎゅっとしまい込んでおくわけにもいかない大きな秘密を抱えてしまったのです。どうしていいか分からず、途方に暮れました。☘明ら…

【平和を愛する世界人として】第二章・神の召命と艱難(1)

☆☆☆ 恐れと感激が交差する中で ☆☆☆ 私は物心がついてくると、「将来何になるのか」という問題について熱心に考え始めました。自然を観察し研究することが好きだったので、科学者になろうかと考えましたが、日本の収奪に苦しめられ、日に三度の食事さえままな…

【平和を愛する世界人として】文鮮明師・自叙伝☆☆序文☆☆

序文 乾いた冬の終わりに、夜通し春雨が降りました。どれほどうれしいことでしょうか。朝の間中、庭をあちらこちらと歩き回りました。湿りを得た地から、冬の間ずっと嗅ぐことのできなかった土の香りが芳(かぐわ)しく匂いた立ち、枝垂(しだ)れ柳や桜の木…

アメリカ再興のためのメッセージ・そして日本と……。

【平和を愛する世界人として・文鮮明師自叙伝】 1958年、日本の外的な経済の急成長と共に内生的(霊性)の成長を必要として、圧政政治の記憶から誰もが反対する中、まだ国交のない日本に崔奉春(チェポンチュン・西川勝)宣教師を送りました。そして翌年、19…

天一国時代の祈祷・人は何のために祈るのか

☘ 【天一国時代の祈祷・文鮮明師のみ言選集より】 ☘ プロローグ 去る二十世紀は目覚ましい科学の発達によって、人間の生活条件が大きく向上した世紀でした。しかし、その一方では、世界的紛争と道徳的退廃の世紀でもありました。科学と文明の発達は人々に豊…